焼内湾を照らす夕陽(湯湾岳展望台より)

チャーリー

2009年10月20日 18:03




奄美群島最高峰の湯湾岳に行ってきました。
694.4mの高嶺から四方を見渡すと、心洗われる思いがします。
吹き抜ける冷たい風が心地よく、
ねぐらに帰る鳥たちの甲高い鳴き声が、
我が家のぬくもりを切なく感じさせます。

手前から漁船が湾の外へ向けて出て行くのでしょうか。

さあ、家に帰らなくてはいけません。
車で登ってきましたが、海岸線から分かれて山道に入ってから約14.5km
出会った車は1台だけでした。

その人達は、神奈川から来た博物館の方で、
「コスメスゲ」の調査をしていました。
おそらく、新種発見ということで来年の今頃は学会で発表できると思います
ということでした。
その株と、コスメスゲの株と、実の付き方や葉っぱの手触りなど
違いを詳しく教えてくださいました。

美しい花でも、香りのいい草でもないんです。
私にとっては、ただの草を、もう3年越しで奄美に来ては調査しているというのです。
ちょうど結実している姿を今日見ることができて、新種であることを確信したそうです。
人それぞれ燃えるものがあるのはいいことですけれど、
それにしても人間を行動に突き動かすエネルギーって凄いなあと思いました。

とりあえず、アスファルトの道をはずれないように気をつけて帰ります。
グリム童話のヘンゼルのように、
光る小石でも目印に置いてくれば良かったなあ……。


  


湯湾岳にまつわる「島建て伝説」は、また、次の機会に……。







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