2009年12月16日
モダマ

マメ目 ネムノキ科 モダマ です。
アフリカからアジアまでの熱帯と
亜熱帯のマングローブ林や海岸近くの常緑樹林に自生。
つる性のマメ科常緑植物で、日本では南西諸島に分布しています。
大きなマメのさやは木質で長さ1m、幅10cmにもなり、
直径5cm程度の種子が10個前後入っています。
普通はマングローブの一番内陸側に自生し、
堅い種子は川に流され海に出て、海流に乗って広がっていきます。
海岸に流れ着いた種子がまるで、
海草の目玉みたいなので「モダマ」と呼ばれるようになりました。
これは、住用のモダマです。
もともとこのあたりまで海が入り込んでいたはずですが
海面の低下や堆積物の流出による陸地化により
海岸線が前方に遠く離れてしまい、
その間のマングローブが消滅して山手に取り残されたものと思われます。
堅いマメは貴重品で、その昔、薩摩藩支配の時代には
目付役の代官が2人もいたそうです。
薬入れなどに利用されていました。
ちなみに、環境省レッドデータブックで
ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種
絶滅危惧IA類(CR) となっています。
今年は豊作で、道路脇の電線にも絡んでいますので、簡単に見ることができます。
もちろん、取ったらだめですよ…… (*^.^*) メツケヤクガホシイゼ!
Posted by チャーリー at 21:02│Comments(0)
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