2009年10月08日
クロマダラソテツシジミ その2

8月18日に、ソテツを食い荒らす害虫として紹介した、クロマダラソテツシジミです。
こうして、野に咲く花の蜜を一心に吸っている姿に触れると、
「害虫」ってなんだろう「駆除」ってなんだろうと思わされてしまいます。
少なくとも、人間の都合で表現された言葉に違いありません。
蝶の立場で言えば、生きるために蜜を吸う、産める場所に産卵する……
ただそれだけなのかもしれません。
マツクイムシが、海岸のあちこちの松を茶色く変えています。
松食い虫の被害は、大昔からあったそうです。
ただ、松も数が多くて被害が問題にならなかった。
ところが、燃料になり、枕木になり、人間の生活のために次々に伐採されて少なくなりました。
松が少なくなると、生きるために松食い虫は残った松に集中し
必死になって食い荒らすというのです。
「人為と自然」あまりにも大きなテーマですが
野に出て、楽しくて夢中になって撮ったなかの1枚の写真に目が留まり
「害虫」と表現したのは自分自身だったなあと思い起こして
忸怩(じくじ)たる思いを抱いているところです。
たった、2cm程度の蝶です。
美しいですよね……。
Posted by チャーリー at 23:06│Comments(2)
│奄美のすてきな隣人
この記事へのコメント
チャーリーさんの記事を読んでいると、感性が似ているな~、とよく思います。わが家のソテツにも、このカワイイ蝶がよく飛来します。大自然の側から見たら、害虫、害獣なんかいなくて、それに相当するのは、きっとぼくたちなんだろうな、って思います。ぼくもブログで似たような記事を書きましたよ。
よかったら、URLをクリックしてみてください。
よかったら、URLをクリックしてみてください。
Posted by スプーン at 2009年10月09日 22:44
スプーンさんの後を追っかけているのですね。
かつて、スプーンさんの所のブログで読んでいたんだけど
そのことはすっかり忘れていて、
この黒とオレンジの模様が、
潜在意識の底で
スプーンさんの記事を思い出して書いたのかもしれません。
かつて、スプーンさんの所のブログで読んでいたんだけど
そのことはすっかり忘れていて、
この黒とオレンジの模様が、
潜在意識の底で
スプーンさんの記事を思い出して書いたのかもしれません。
Posted by チャーリー at 2009年10月10日 18:01